2010年 02月 02日
Penelopeショップ誕生秘話 「オーダーメイド子供服との出会い」編 |
秘話、っていうほどのものじゃないんですが・・・・。
今日はPenelopeショップの生い立ちについて、ちょっとお話しようかと。
私はいままでずっと、10数年旅行業に携わっていました。いろんな人との出会いがあり、多くを学び、とても充実した環境だったと思います。子供ができてからも、彼らを生後4ヶ月から保育園に預けて、ずっと働いてきました。私にとっては家で家族と過ごす世界も、仕事での世界も、両方同じくらいに大切。時には仕事に夢中になりすぎて、家庭を放っぽらかしにしてしまうこともありました(反省・・・)。
旅行業界での最後の1年間は、年に4回、それぞれ2週間に及ぶ海外出張のあるハードな仕事。私としては、とても達成感のある仕事で満足したのですが、あのとき、家族はかなりのしわ寄せを被っていたと思います。その会社が経営悪化で、私の担当していたプロジェクトも打ち切り。あっさりリストラされました。それからしばらく就職活動をしていましたが、今のスペイン経済はかなり冷え込んでいて、まもなく失業率20%に達するのではと噂されるほど、雇用環境はEU主要国の中でも最悪のレベルです。
こんな状況のなか、スペインでも自分でビジネスを立ち上げる人が少なくありません。
そんなある日、友人がイネスに一枚のブラウスをプレゼントしてくれました。「私の友人が最近こんなビジネスを始めたのよ」と。上品でかわいい花柄のブラウス。手作りっぽい感じや、暖かさがあり、市販のブラウスとは一味違った何かがありました。
話を聞いてみると、これはオーダーメイド子供服。子持ちのワーキングマザー2人が脱サラして、始めたビジネスでした。以前2人は広告代理店に勤め、やれ会議だ、やれ出張だと残業も多く、猛烈に忙しいなか子育てもこなし、心身ともに疲れきった生活を送っていたとのこと。もっと子供たちとの時間を大切にしたい、そんな気持ちを捨てきれず、輝かしいキャリアを捨てて、自分たちのペースでやっていける新しいビジネスに挑戦することにしたのだそうです。彼女たちが自らデザインする洋服は、どれもオリジナルで、どこか手作りっぽい、お母さんの愛情あふれる洋服、という印象がありました。
彼女たちのアイディアがすっかり気に入った私は、早速企画書を持参して、話を持ち込みました。彼女たちもオープンしてまだ間もなく、国外にまで製品を販売することは毛頭考えていなかったみたいで、とても喜んでくれ、話はすぐまとまりました。
あくまでも家庭が優先。そんな彼女たちだから、営業時間もちょっと変則。平日は15:00まで。子供の学校がない日は休業。つまり冬休み、イースター休暇、夏休みなど、長期の休みには仕事を完全にストップしてしまうのです。まあビジネスパートナーとしては、困りものですが、家庭優先を徹底した彼女たちのポリシーには脱帽。世界中のワーキングマザーを応援する意味でも、彼女たちのリズムを尊重しようと思います。
次回は、ショップ名Penelopeの由来など、お話しますね。
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今日はPenelopeショップの生い立ちについて、ちょっとお話しようかと。
私はいままでずっと、10数年旅行業に携わっていました。いろんな人との出会いがあり、多くを学び、とても充実した環境だったと思います。子供ができてからも、彼らを生後4ヶ月から保育園に預けて、ずっと働いてきました。私にとっては家で家族と過ごす世界も、仕事での世界も、両方同じくらいに大切。時には仕事に夢中になりすぎて、家庭を放っぽらかしにしてしまうこともありました(反省・・・)。
旅行業界での最後の1年間は、年に4回、それぞれ2週間に及ぶ海外出張のあるハードな仕事。私としては、とても達成感のある仕事で満足したのですが、あのとき、家族はかなりのしわ寄せを被っていたと思います。その会社が経営悪化で、私の担当していたプロジェクトも打ち切り。あっさりリストラされました。それからしばらく就職活動をしていましたが、今のスペイン経済はかなり冷え込んでいて、まもなく失業率20%に達するのではと噂されるほど、雇用環境はEU主要国の中でも最悪のレベルです。
こんな状況のなか、スペインでも自分でビジネスを立ち上げる人が少なくありません。
そんなある日、友人がイネスに一枚のブラウスをプレゼントしてくれました。「私の友人が最近こんなビジネスを始めたのよ」と。上品でかわいい花柄のブラウス。手作りっぽい感じや、暖かさがあり、市販のブラウスとは一味違った何かがありました。
話を聞いてみると、これはオーダーメイド子供服。子持ちのワーキングマザー2人が脱サラして、始めたビジネスでした。以前2人は広告代理店に勤め、やれ会議だ、やれ出張だと残業も多く、猛烈に忙しいなか子育てもこなし、心身ともに疲れきった生活を送っていたとのこと。もっと子供たちとの時間を大切にしたい、そんな気持ちを捨てきれず、輝かしいキャリアを捨てて、自分たちのペースでやっていける新しいビジネスに挑戦することにしたのだそうです。彼女たちが自らデザインする洋服は、どれもオリジナルで、どこか手作りっぽい、お母さんの愛情あふれる洋服、という印象がありました。
彼女たちのアイディアがすっかり気に入った私は、早速企画書を持参して、話を持ち込みました。彼女たちもオープンしてまだ間もなく、国外にまで製品を販売することは毛頭考えていなかったみたいで、とても喜んでくれ、話はすぐまとまりました。
あくまでも家庭が優先。そんな彼女たちだから、営業時間もちょっと変則。平日は15:00まで。子供の学校がない日は休業。つまり冬休み、イースター休暇、夏休みなど、長期の休みには仕事を完全にストップしてしまうのです。まあビジネスパートナーとしては、困りものですが、家庭優先を徹底した彼女たちのポリシーには脱帽。世界中のワーキングマザーを応援する意味でも、彼女たちのリズムを尊重しようと思います。
次回は、ショップ名Penelopeの由来など、お話しますね。
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by yumisergio
| 2010-02-02 18:12